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2026.01.15

点検報告書と管理方法:何を残すべきか、どこを見るべきか

非常用発電機の点検や整備は、作業そのものだけでなく「記録をどう残すか」も重要です。

 

しかし現場では、

 

・報告書がバラバラで比較できない

・修理履歴が見つからない

・負荷試験のデータだけ抜けている

・どれが最新か分からない

・更新計画が立てられない

 

といった混乱が起こりやすく、

管理担当者がもっとも困るのは、運用より“管理の管理”といえます。

 

 

◆なぜ記録が大切なのか|管理は「見える化」で成立する

 

非常用発電機は、普段動かない設備です。

動かないからこそ、次の点検まで「状態の証拠」が残りません。

 

そのため、記録には

 

・点検時点の状態を証拠化する

・整備・交換時期の判断材料になる

・トラブル時に原因を遡れる

・異常傾向(劣化)を把握できる

・上長や管理者へ説明できる

・設備更新の根拠になる

 

という役割があります。

 

記録がなければ、判断も説明も計画もできません。

 

 

◆管理で残すべき代表的な書類

 

非常用発電機に関して残しておくべき記録は、最低限でも以下が挙げられます。

 

●点検記録(定期点検・内部観察など)

●整備記録(部品交換履歴・作業内容)

●負荷試験データ(測定値・判定・異常)

●運転履歴(自主試運転など)

●故障・トラブル履歴

●設置仕様書・メーカー情報

●更新履歴・整備計画

 

これらは単発で見るのではなく、積み重ねで意味を持ちます。

 

 

◆点検報告書の「どこを見るべきか」

 

点検報告書は、形式が業者ごとに違っていても、見るべきポイントは実は似ています。

 

例として、管理者がチェックすべき項目は以下です。

 

✔異常判定項目

・異常/要観察/要整備 の区分があるか

・判定の理由が明確か

 

✔交換・整備に関する提案

・推奨設備の有無

・緊急か、次回か、時期が書かれているか

・交換時期に根拠があるか

 

✔備考欄の扱い

・備考に重要情報が集まりやすい(実例多い)

 

✔測定系データ

・バッテリー電圧

・絶縁抵抗値

・油温・水温など

 

データは累積で見て管理してこそ意味を持ちます。単発では良し悪しが判断しづらいからです。

 

 

◆よくある管理トラブル例

 

現場で実際によく起きるのはこういうケースです。

 

➊「前回の整備履歴が分からない」

→部品交換時期が判断できず余計な整備 or 放置

 

➋「報告書が業者ごとに形式バラバラ」

→比較できず、傾向がつかめない

 

➌「負荷試験データだけ抜け落ちている」

→本当に動くか判断できないまま

 

➍「自主運転の記録が残されていない」

→トラブルの前兆が見えていない可能性

 

記録不足は、実は点検漏れより危険な場合もあります。

 

 

◆何年分を保管すべきか|基本は「長いほど良い」

 

非常用発電機は劣化設備なので、

傾向管理(トレンド)ができるデータ量が大事です。

 

目安としては、

 

・最低でも 5年

・できれば 10年

・更新計画も含めるなら 15年~20年

 

残す価値があります。

 

設備更新の判断は、

『一回の点検だけではほぼできない』ためです。

 

 

◆管理者が持つべき視点は「判断の根拠」

 

書類を残す目的は、書類そのものではなく

 

|『設備・修理・更新の判断ができる材料』

 

を残すことです。

 

その意味で、

 

・読み返せる

・比較できる

・説明できる

・更新の根拠になる

 

ここまでできる状態が理想です。

 

 

◆まとめ|点検は“見ること”、管理は“残すこと”

 

非常用発電機は、動かないことを前提にした設備だからこそ、

 

・点検→状態を知る

・記録→情報を残す

・整備→対策する

 

この三つがそろって初めて、「非常時に動く設備」になります。

 

記録はその中で、

もっとも過小評価されやすいが、もっとも重要な部分です。

 

「記録がバラバラで整理できない」

「どの情報を残せばいいか分からない」

という場合はお気軽にボントン株式会社までご相談ください。

 

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