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2026.01.07

企業のBCPにおける非常用発電機の位置づけとは

◆はじめに

 

地震や台風、豪雨などの自然災害、

近年では大規模停電のニュースも珍しくなくなりました。

 

こうしたリスクに備える取り組みとして、

多くの企業がBCP(事業継続計画)を策定しています。

 

その中で、

非常用発電機はどのような位置づけにあるのでしょうか。

 

 

◆BCPとは「事業を止めないための計画」

 

BCP(Business Continuity Plan)は、

災害や事故が発生しても、重要な事業を中断させず、

もしくは早期に復旧させるための計画です。

 

ポイントは、

  ・すべてを守る計画ではない

  ・優先順位を決める計画である

という点です。

 

 

◆電気が止まると、何が止まるのか

 

多くの企業活動は、電気なしでは成り立ちません。

  ・サーバー、ネットワーク

  ・生産設備、検査装置

  ・冷蔵、冷凍設備

  ・照明、空調、エレベーター

 

電気が止まることは、

業務そのものが止まることを意味します。

 

 

◆非常用発電機はBCPの「基盤」

 

BCPにおいて非常用発電機は、

重要業務を継続するための“基盤設備”

と位置づけられます。

 

  ・非常用発電機があるから→必要最低限の設備が動く

  ・必要最低限の設備が動くから→事業を継続できる

 

つまり、

非常用発電機はBCPの出発点とも言えます。

 

 

◆「設置している」だけではBCPにならない

 

意外と多いのが、次のケースです。

  ・定期点検はできている

  ・無負荷での指導確認はできている

  ・しかし、停電時に本当に使えるかは確認していない

 

BCPの観点では、

『非常時に使えなければ、設置していないのと同じ』

という厳しい評価になります。

 

 

◆BCPで求められるのは「使える証明」

 

BCPは、

「想定」ではなく「実行できるか」が問われます。

 

そのため非常用発電機には、

  ・整備によって状態を整えること

  ・負荷運転点検により、実際に使えることを確認すること

この両方が必要です。

 

特に負荷運転点検は、

非常時とほぼ同じ条件で発電機の性能を確認できる唯一の手段です。

 

 

◆非常用発電機は「最後の保険」

 

非常用発電機は、

普段は目立たない存在です。

 

しかし、

「停電してから後悔しても遅い設備」でもあります。

 

BCPの中で非常用発電機をどう位置づけ、

どこまで確認しているかは、

企業のリスクマネジメント姿勢そのものが表れます。

 

 

◆非常用発電機のBCP対策を「確認」で終わらせるために

 

BCPは、

「計画があること」よりも「実際に機能すること」が重要です。

 

非常用発電機も同じで、

  ・整備されているか

  ・定期点検が行われているか

だけでなく、

停電時に、本当に負荷を支えられるかを確認しておく必要があります。

 

 

◆当社が行っている負荷運転点検(負荷試験)

 

当社では、

非常用発電機を実際の停電時に近い条件で確認する

疑似負荷試験機を用いた、負荷運転点検(負荷試験)を実施しています。

  ・疑似負荷を用いて定格負荷まで運転

  ・電圧、周波数、電流の測定

  ・運転状態の記録と結果報告

 

これにより、

「非常時に使える状態であるか」を事前に確認・可視化することが可能です。

 

 

◆整備の「次」に行う点検として

 

予防的な保全策(消耗品の交換や動作確認)や、

内部観察等(小分解オーバーホール)で状態を整えたあと、

 

その結果を確認する工程として負荷運転点検を行うことで、

  ・BCP対策としての実効性が高まり

  ・管理者としての説明責任も果たしやすくなります。

 

 

◆まとめ

 

非常用発電機は、

止めないための設備であり、

止まったときに最後に頼る設備です。

 

BCPを「絵に描いた餅」にしないためにも、

平常時に“使えることを確認する”点検として、

負荷運転点検を検討してみてはいかがでしょうか。

 

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