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2025.11.17

非常用発電機の点検結果の見方と、次回点検までに行うべき保守のポイント

非常用発電機の負荷運転点検を実施したあと、報告書を受け取って「この結果をどう見ればいいのか分からない」と感じる方も多いのではないでしょうか。今回は、点検結果の基本的な見方と、次回点検までに行うべき日常的な保守ポイントをわかりやすく解説します。

 

目次

1.点検結果で注目すべき3つの項目

2.異常があった場合の対応方法

3.次回点検までに行う日常的な保守

4.まとめ:点検結果を活かして「動く発電機」を維持する

 

1.点検結果で注目すべき3つの項目

点検後に受け取る報告書には、多くの数値やチェック項目が並びます。その中でも特に注目すべきは、次の3つです。
① 始動性能非常時に最も重要なのが「確実にエンジンが始動するか」。始動までの時間が遅い、または複数回の試行が必要な場合は、バッテリーやスターターモーターの点検が必要です。
② 出力と電圧の安定性発電中の電圧・電流・周波数が規定範囲内で安定しているかを確認します。値が不安定な場合、燃料供給や制御装置に不具合がある可能性があります。
③ 燃料・冷却・潤滑系の状態燃料タンクや冷却水の汚れ、油の劣化は、長期的に見てトラブルの原因になります。報告書で指摘があれば、早めの整備・交換を検討しましょう。

 

2.異常があった場合の対応方法

点検で軽微な異常が見つかった場合でも、そのままにしておくと次の点検時に深刻な故障へ発展することがあります。まずは点検業者からの報告内容を正確に把握し、改善の優先順位を決めることが大切です。すぐに修理が必要なケースと、経過観察でよいケースを見極めることで、無駄なコストを防ぎつつ確実な対策が取れます。特に、燃料の劣化やバッテリー電圧の低下などは、放置すると始動不能につながるため、早めの対応が安心です。

 

3.次回点検までに行う日常的な保守

年1回の負荷運転点検の合間にも、月次または季節ごとに簡単なチェックを行うことで、トラブルを未然に防げます。     • 燃料残量と劣化の有無を定期的に確認     • 始動試験(無負荷)を月1回程度実施し、エンジン音や排気状態を確認     • 周囲の清掃と換気を行い、ホコリや湿気による劣化を防止

こうした日常的な保守を積み重ねることで、点検時に重大な不具合が出にくくなり、発電機の寿命を延ばすことができます。
 

4.まとめ:点検結果を活かして「動く発電機」を維持する

負荷運転点検は、単に「点検を終えたら終わり」ではなく、結果をどう活かすかが大切です。報告書の内容を把握し、必要な対応を早めに行うことで、非常時にも安心して使える設備を維持できます。ボントン株式会社では、点検後の報告内容をお客様に分かりやすく説明し、今後の運用や改善に役立つアドバイスも行っています。「結果の見方が分からない」「改善方法を相談したい」といった方も、ぜひお気軽にご相談ください。

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