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2025.12.08

非常用発電機の点検と整備の違いとは?目的と必要性を簡単に解説

非常用発電機は、停電時に建物や設備を守るための重要な装置です。

しかし、担当者の方からよく聞くのが、

「点検はしているけれど、整備が必要なのかよくわからない」

「どこまでやれば法令上問題ないの?」

という声です。

 

同じように見えてしまう「点検」と「整備」ですが、実は目的も役割も異なります。

今回は、両者の違いをわかりやすく整理します。

 

◆点検とは?|今の状態を“確認する作業”

 

点検の目的は「機器の状態把握」「異常の早期発見」です。

故障しているかどうか、劣化が進んでいないかを確認します。

 

主に行う内容

・燃料、油量の確認

・バッテリー電圧の確認

・ホース、配線の緩みや劣化確認

・始動、停止の動作確認

・異音、振動、においの確認

・運転時の表示、警報の確認

 

点検は車でいうところの健康診断のようなもの。

「今は大丈夫か」「どこかに問題はないか」を見ます。

 

◆整備とは?|故障を防ぎ、性能を維持する作業

 

一方の整備は、点検と異なり、劣化している部分を交換したり、性能を回復させための作業です。

 

主に行う内容:

・エンジンオイル交換

・オイル/燃料/エアフィルタ交換

・冷却水交換

・バッテリー交換や端子の清掃

・ベルトやホースなどゴム部品の交換

・燃料配管、タンクのスラッジ除去

 

こちらは車でいう車検整備や予防整備に近く、

「壊れる前に交換する・動ける状態を維持する」が目的です。

 

◆点検と整備の違いまとめ

 

点検では設備の状態確認が中心で、部品交換や調整は行いません。

整備は必要に応じた清掃や調整など、点検で得た結果を基に実際に手を加えて性能を維持・改善し、故障やトラブルを防ぐ目的で行います。

 

◆点検だけしていても、動かないことがある理由

 

非常用発電機は普段ほとんど稼働しません。

動かさずに放置すると、

・オイルが劣化

・軽油に水分や殺菌が混入

・ゴムホースが硬化

・バッテリーが放電

といったトラブルが静かに進行します。

 

停電時に「動かない」「途中で止まる」というよくある故障は、整備不良が原因です。

 

◆まとめ

 

非常用発電機の管理は、

「点検して終わり」ではなく、「点検→整備」の流れで行うことが重要です。

・点検は「現状を知ること」

・整備は「動ける状態を維持すること」

両社が揃って、初めて非常時に信頼できる設備になります。

 

↓↓もしこんな状況があれば、見直しの合図です↓↓

・点検記録はあるが整備履歴がない

・年単位でオイルやフィルタを交換していない

・バッテリー交換がいつか分からない

・負荷試験が長年実施されていない

これらは実務上、非常に多いケースです。

 

「現状がこれでいいのか分からない」そんな場合でも大丈夫です。

設備状況に合わせた点検・整備・計画のご相談も承っております。

お気軽にボントン株式会社までお問い合わせください。

 

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