News
非常用発電機の負荷運転点検とは?やらなければならない理由と基本をわかりやすく解説
停電などの非常時に電力を確保するために欠かせないのが「非常用発電機」です。
ビルや病院、工場などでは設置が義務付けられているケースも多く、いざというときに確実に動作することが求められます。
しかし、普段はほとんど稼働しないため、定期的な点検を行わないと「動かない」「出力が安定しない」といったトラブルにつながるおそれがあります。
中でも重要なのが、消防法で義務付けられている「負荷運転点検(通称:負荷試験)」です。
目次
1.負荷運転点検とは?
2.なぜ必要なのか?
3.点検の時期と依頼のポイント
4.まとめ:非常時に備えるために
1. 負荷運転点検とは?
負荷運転点検とは、実際に発電機に負荷(電気を使う状態)をかけて運転し、性能を確認する点検のことです。
簡単に言えば「本番と同じ条件で試運転を行い、確実に発電できるかを確かめる検査」です。
点検では、電圧・電流・周波数が安定しているか、排ガスや冷却水の温度に異常がないか、燃料やバッテリーの状態が正常かなどを細かく確認します。
このように実際の運転負荷をかけることで、アイドリング(無負荷)では分からない不具合を早期に発見できます。
2. なぜ必要なのか?
消防法では、非常用発電機に対して年1回の負荷運転点検または内部観察等を実施することが定められています。
特にディーゼル式の発電機は、無負荷運転だけを繰り返すと、エンジン内部にカーボンが溜まり、排気系の詰まりや始動不良を引き起こすことがあります。
負荷運転を行うことで、燃焼状態の確認や燃料劣化の防止、冷却・潤滑系統のチェックができ、災害時に確実に動く発電機を維持できます。
つまり、負荷運転点検は「壊れてから直すため」ではなく、「壊れないように予防するため」の点検なのです。
3. 点検の時期と依頼のポイント
負荷運転点検は、年1回の実施が目安です。
特に年度末前(2〜3月)や台風・地震など災害シーズンの前後は依頼が集中するため、早めのスケジュール調整がおすすめです。
業者を選ぶ際は、次の点を確認しましょう。
• 負荷試験装置を自社で保有しているか(外注費がかからない)
• 消防法及び消防予で規定されている基準で試験を行っているか
これらを満たす業者であれば、法令に基づいた正確な点検を安心して任せられます。
4. まとめ:非常時に備えるために
非常用発電機は、いざというときに「確実に動く」ことが何より重要です。
その信頼性を保つためには、負荷運転点検を定期的に実施することが欠かせません。
ボントン株式会社では、経験豊富な技術者が最新の負荷試験装置を使用し、安全かつ確実な点検を行っています。
事前調整から試験結果のデータ作成まで一貫対応し、お客様の設備を最良の状態に保つサポートをいたします。
「点検時期が近い」「見積もりを取りたい」とお考えの方は、ぜひお気軽にボントン株式会社までお問い合わせください。
